1.痛みを緩和する
2.血液循環を良くする
3.内臓の働きを調整する
4.免疫力を高める
鍼灸マッサージの治療効果は、全身を生理的状態に回復させることで次の作用があります。
(1)興奮作用
病的に機能の減退している神経、筋肉に対してマッサージを行ない、興奮性を高め、機能の回復をはかります。例えば、運動神経麻痺、知覚減退などに対して効果的です。
(2)鎮静作用
1.とは逆に、病的に機能の昂進している神経や筋肉に対してマッサージを行ない、興奮性を減退させ、鎮静をはかる作用です。例えば、神経痛、けいれん、筋肉の凝り、知覚過敏などに対して効果的です。
(3)反射作用
病巣から遠く離れた場所にマッサージを行い、整体の反射機能を利用して、神経や筋肉、内臓などに刺激を与え、その機能の調整をはかる作用です。
例えば、内臓に異常があると、神経を介して、その反応が特定の部位(皮膚や筋肉など)にしばしば異常な変化(知覚過敏、筋肉の凝り、圧痛など)を表します。
これらの反応部位にマッサージを行なって、凝りや痛みなどが緩解または、除去されるのに伴って、神経を介して、内臓の異常、病的症状も軽減されていくのです。例えば、喘息の時には肩甲骨の間のマッサージが効果的ですし、神経性胃痛の時には、背中のマッサージが効果的です。また、便秘の時の腰のマッサージも非常に効果的です。
(4)誘導作用
病巣の発赤や腫張が激しく、直接患部の治療ができない場合に、その部より体の中心部にマッサージを行なって、血液やリンパの流れを促進して、患部の出血や病的滲出物を誘導し、排出します。例えば、膝の関節の腫れには太腿にマッサージを行ないます。また、足関節の腫れに対しては、すねやふくらはぎ、太腿のマッサージを行ないます。
(5)矯正作用
関節の拘縮などで、正常な関節の運動範囲が制限された場合に、身体の形態的な異常を、正常な形態に戻し、それによって機能の回復をはかります。捻挫、脱臼、骨折の後などに残る関節の拘縮などに応用します。
【鍼について】
鍼は痛いと言う先入観があると思いますが、当治療室では太さが0.16mm~0.28mmの鍼を使用していて、時々チックと言う痛みなどがありますが、たいていは痛みを感じませんので安心して下さい。
しかし個人差でどうしても(痛い)や(打たれたくない)と言う方は鍼を使用しないで治療しますので、申し出で下さい。
(当治療院では鍼のトップメーカー(セイリン製とカナケン製)の国内製鍼を使用していて、一本、一本滅菌された使い捨て鍼で、安全性も高く、感染症などの心配もありません)